消泡剤ってそもそも何?
泡を消す薬剤。言ってしまえばそのままなのですが、実際に使ったことがあるという人は少ないかもしれません。では、どんな場面で使われるのでしょうか。例えば豆腐。つるんとした滑らかな仕上がりにするために、泡を消すための食品添加物の使用が認められています。他にも、金属の表面にできる泡を消して、表面を滑らかにする時などに使われます。実は消泡剤は、私たちの身近なところで活躍しているんですね。
リン酸処理ってどんなもの?
金属加工の場面で消泡剤が必要とされる代表格は、リン酸処理工程です。リン酸処理とは金属の表面にリン酸塩被膜を形成する方法のことで、表面を滑らかにして塗料が付着しやすい状態にする工程です。この工程ではリン酸と金属が化学反応を起こすため気泡が発生し、金属表面が凸凹になってしまいます。これを防ぐために、表面張力を持った消泡剤が使われます。また、仕上がりを美しくするだけでなく防錆性を向上させる効果があるため、自動車や建材など、幅広い場面で使用されています。
消泡剤は何を選んだらいいの?
消泡剤にはシリコーン系と有機系があります。シリコーン系は汎用性に優れ、水性・非水性のどちらの発泡液にも使うことができます。また、耐熱性・耐薬品性があるので、有機系消泡剤が使用できない場面でも利用されています。これに対し有機系は汎用性こそありませんが、水性の発泡液に対しては優れた持続性を発揮します。消泡剤を選ぶには、工程の温度や使用される薬液の特性を考慮し、安全性に配慮して適切なものを選びましょう。
消泡剤とは、液体にできた泡を消すために使われる添加物を指します。主にコンクリートや豆腐などに用いられています。食品に関しては摂取しても身体に影響のない量であるため、安心して食べることができるのです。